世界遺産 ラスコー展 クロマニヨン人が見た世界
九州国立博物館で開催中の「ラスコー展」を見てきた。
約2万年前に描かれた壁画、既に芸術を感じさせるものだった。さすがフランスだな。
穴に落ちた犬を助けようとした少年たちによって発見されたとか。
評判になって、世界中から観光客が訪れるも、今まで密閉されていた空間から急に酸素が出入りするようになって、劣化が進んだ。対策の為閉鎖された。
そこで複製画が描かれたわけだけど、この当時は当然手作業だから…。とても大変な作業だっただろう。
こちらはラスコー壁画の10分の1の模型。結構凹凸があるし、人間との比較だと、壁画がとても巨大だというのがわかる。3dプリンター便利ね。
実際に使われた顔料なども展示してある。
泳ぐ鹿。
黒い牝牛。
線刻画。ライトアップされるとわかりやすい。
背中合わせのバイソン。左側のバイソンは毛が生え換わっている様子を表している。
突然の怖い場面。はらわたのはみ出たバイソンが人を突き刺している場面。
この人は、鳥の頭をしていて、おそらくシャーマンなのかなぁと。
ここだけストーリー性があるんだよなぁ。何らかの意味ある場面なのかなって思う。
この隣に、それぞれが作った石器が展示してあり、段々と細工が細かくなるのがわかった。
クロマニヨン人は器用で、狩猟の道具にも彫刻を施したり、アクセサリーを作ったりとこだわりもあることがわかった。投槍器には馬の頭レリーフ付けたりとか…。
そしてこちらがクロマニヨン人の再現図。動物の骨で裁縫針を作っていたことから、かなり細かい縫物が可能だったのではないか、という推測を元に、このような服を着用しているらしい。おしゃれねー…。
クロマニヨン人というと、どうしてもギャードルズ(古いね)のイメージがあったんだけど、全く違っていた!ちょっと申し訳ない気持ちになったよね。
今の人類の祖先がこの人たちな訳だけど、各地にいた原人(北京原人とか、明石人とか)はどこにいったんだろう…。という疑問もわいた。自然消滅?
気になるけど、そこを触りだしたらえらいことになるのでやめておこう…。